こんにちは、web制作ナビです!
企画書を制作しなきゃいけないのに、企画書の書き方が分からない。今まで企画書を制作しても企画書が通ったことがあまりない。
そんな方向けに、企画書の書き方を徹底解説いたします。
この記事を読めば、企画書の構成、注意点、デザインについて知る事ができ、すぐに実務に活かす事ができます。
- 企画書について知りたい方。
- 企画書の書き方が知りたい方。
- 企画書のデザインについて知りたい方。
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企画書とは
企画書とは、新規プロジェクトの立案や新商品の開発など、主に自社で新しい取り組みをする際に制作する資料のことです。誰が見ても分かりやすく、内容が明確にイメージでき、説得力のある企画書を制作することが重要になってきます。
企画書の種類
企画書といっても、いくつかの種類があります。そのため企画書を書き始めるの前に、これから記載する種類を念頭に置いた上で企画書を書き始めることでスムーズに制作する事が可能になります。
事業計画書とは、主に新規事業の立ち上げ、事業改善、独立開業時に制作する企画書になります。出資者やパートナーなどに、事業の内容や戦略、収支見込みなどを説明する資料です。
事業計画書に大切なことは、自社商品・サービス、市場環境、販売やマーケティング戦略、売上や利益の計画などを記載し、相手に提案し事業について理解してもらうことです。
マーケティング企画書とは、企画内容をよりマーケティング観点で構成する企画書になります。
新商品・新サービスを展開するにあたって、どのような市場に展開するのか、どのようなターゲットに絞るのか、競合との差別化どう図るのか、どのように集客するのかなどを伝えるための資料です。
営業企画書とは、主に営業先で自社商品、サービスを購入・導入してもらうために使用する企画書になります。
クライアントに合わせて資料を制作する事がとても大切であり、営業の本質である受注の獲得を手助けする資料となります。
企画書と提案書の違い
企画書とよく混同されるのが提案書になります。ここでは企画書と提案書の違いについて説明していきます。
まず、企画書とは主に自社で使用される資料になります。新たに始めるプロジェクトのメリットを会社や上司に提示するためのものであり、実務レベルまでプロセスやスケジュール、費用対効果まで算出します。すぐにでも実践できるような完成度の高さが企画書にはあります。
一方提案書は、主にクライアントの課題解決を提案する資料になります。現状クライアントが抱えている課題を整理し解決するための方法を具体的に記載し、それに伴う大まかな費用やスケジュール感なども資料に盛り込みます。
ちなみに企画書と提案書の構成や書き方に違いはさほどありません。
企画書の書き方・構成
次は実際に企画書を書く際のページ構成についてご紹介します。ページ構成は以下の流れで書いていきます。
企画書を制作する上でマーケティングがとても重要になってきます。これは企画書に限ったことではないですが、何か事業を立ち上げる際にもマーケティングをどこまで深く調査できるかで成功するかが変わってくるからです。
よろしければ、下記のマーケティング記事をご覧ください。
Webマーケティングとは?基礎知識から集客方法など初心者にも分かりやすく解説!!企画書を書く際の注意点
企画書を書く際に数多くの注意点がありますが、今回は僕自身が企画書を書く際に、特に意識して注意している項目4つをご紹介します。
ストーリーを意識する
企画書はあくまでも読み物になります。そのためストーリーを意識して書くことにより読者が読み進めやすい企画書を作る事ができます。つまり起承転結を意識して企画書を書くことが重要になります。
「起」では、なぜ企画をするのか?それに至った背景を指します。ここで読者の心を惹きつける事ができるかが重要となってきます。小説や漫画もそうですが導入である1話目が面白くなかったら、もうその先を読み進みませんよね?それと同じです。
「承」は、企画の本体になります。この段階で企画をより具体的にアピールし読者を釘付けにします。ですが伝えたい事が多すぎて情報過多にならないように注意しましょう。
「転」とは、本来ならば場面や視点の転換を指しますが、ここでは「承」の補助になります。具体的には企画に対する疑問や懸念点をあらかじめ予測し対応することです。読者が気になる費用やスケジュール、リスクに対して答えを用意しておくことです。これにより「承」が揺るぎないものになります。
「結」とは、企画のまとめになります。企画が成功した際のメリットや未来を見せることで、より企画が魅力的に見えます。
今回はあくまで「起承転結」にそって話しましたが、場合によっては1番初めに「結」を持ってくる場合もありますので臨機応変に対応しましょう。
企画書は1人歩きする
企画書は制作したのち自分の手を離れて「一人歩き」します。つまりプレゼンテーションとは違い、企画書を見せながら自分で話して内容を補足することができません。そのため誰が見ても分かりやすく、見やすい企画書を書く必要があります。
その他にもデータではなく出力され「一人歩き」する場合もありますので、目次やページ番号を挿入する必要もあります。
簡潔的なコピーを意識する
企画書でよくある間違いは、事細かに文章で説明することです。多くの人が企画をよく知ってもらいたいため情報を詰め込みすぎて、文章が長くなってしまいます。ですが、実際自分が文章量の多い企画書を見せられたら読む気になりますか?なりませんよね。
文章が長くなってしまう理由として、「簡潔的ではない」「抽象的な言葉が多い」「文章構造が複雑である」この3つが主に挙げられます。これらを意識して企画書を書くことにより文章量が大幅に削減できるほか、相手に情報が伝わりやすくなります。
企画書デザイン
企画書を書き始める時にデザインで悩んでいませんか?タイトルページ、見出し、配色など企画書ごとに分けている方も多いのではないでしょうか?
結論から言いますと企画書のデザインは使い回しで十分です。企画書デザインの本質は、美しい企画書をつくることではなく、見やすく分かりやすいものを指します。企画書デザインはあくまでも受注率を上げる手法であって、目的ではありません。デザインに時間を割くのではなく、企画書の中身に時間を割くことが大切です。
ここからは押さえておくべきデザインの基本要素3つをご紹介します。
配色
企画書デザインでは「色」は3つに絞りましょう。多くの色を使うと華やかに見えますが、統一感が失われます。その他にも配色ルールが多くなる、重要な箇所が分かりづらくなるなどデメリットが多くあります。
強調したい文章は何も色をつけなくとも表現が可能です。文字を大きくする、太くする、下線をつけるなど様々な手法があります。「色」に頼らないことを念頭におきましょう。
よく言われている、ベースカラー(主な文章に使う色)、メインカラー(見出しや強調させたい時の色)、アクセントカラー(特に注目してもらいたい時の色)の基本セオリーを守れば問題ありません。
レイアウト
レイアウトでは、次の3つを意識します。
タイトルや見出し、本文の開始位置、行間などレイアウトを構成する要素はなるべく統一します。
位置、端、大きさなどを揃えます。人は揃っているものに美しいと感じます。
人間は、左上から順に、右上、左下、右下と「Z」のように目線を動かします。そのため文章の初めなどは右上から始めましょう。
文字
文字では、次の3つを意識します。
書体はできれば1種類、多くても2種類に絞ります。それ以上は統一感が失われます。書体は多くの人が馴染みのある「ゴシック」をおすすめします。
文字サイズは4つほどに絞ります。タイトル(24pt)、大見出し(20pt)、小見出し(16pt)、本文(14pt)などと、あらかじめルールを決めることにより統一感が生まれます。
行間は本文であれば基本1.5(150%)に統一します。場面によって変わってきますが多くのポスターやwebサイトの本文は基本1.5(150%)で統一されています。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は企画書を書く上で押さえておきたい構成や注意点、デザインについてご紹介しました。
今回紹介した内容はあくまでも基本的なことになります。企画書の中には、基本を崩したものが多く存在しますが、それらも基本を踏まえた上での表現になります。
まずは基本を意識して企画書を書くことが大切になります。基本となるものが理解できたら、あとは迷わず自身の頭にあるアイデアを企画書に書くだけです。
これからは、企画書をスラスラ書くことができると思います。